多変量解析とは？

　多変量解析とは、「多く」の「変数」を用いて予測する統計解析の手法です。例えば自分が「何歳で結婚できるか？」を統計学的に求める手法の1つです。

　はじめのプロセスとして、まず数値にできる事、「1日のたばこの本数」「1日の睡眠時間」「1日の歩く歩数」「身長」「体重」「1カ月に読む本の冊数」「20才の時の貯金額」など項目を洗いだします。

こういった数値にできる、あらゆること（＝多くの変数）　から目的の数値結果を探るのが多変量解析です。もちろん因果関係の強そうな変数から、因果関係のまったくなさそうなものまでありますが、それはあまり気にする必要はありません。

　次に必要なのが大量のデータです。上記の「1日のたばこの本数～20才の時の貯金額」および「結婚した年齢」がわかる過去のデータを大量件数用意します。そしてそれぞれの変数に対応する係数というものを算出します。この系数こそが「結婚する年齢」がわかる式の元となります。

　左表の値を、上記プロセスで算出した系数(下式のA～G)とそれぞれ掛け合わせたりすることで、「結婚できる年齢」がわかります。

10(本)xA + 8(時間)xB + 10000(歩)xC + 172.3(cm)xD + 71.5(kg)xE + 1.5(冊)F + 1000000(円)xG

このような計算式になります。で結果は例えば 32.1(才)　と簡単に答えがでてきます。これこそが多変量解析です。普通の計算などは「答え」を求めるのに対し、多変量解析はまずは「係数」を求めるのが重要です。

　上記の係数さえあれば、自分の「結婚する年齢」のみでなく、友人の「結婚する年齢」も簡単に導く事ができます。