EXCEL関数のエラー値
EXCEL関数を使用すると#N/A、#VALUE!、#REF!、#DIV/0!、#NUM!、#NAME?、#NULL! などのエラーが表示される場合があります。その対処法と理由を解説します。
エラー | 説明・原因 |
#N/A | 関数の引数が不正、関数の結果が不正な場合に表示されるエラーです。(Not Available、 Not Applicable、 No Assign) |
#VALUE! | 関数の引数が不正の場合に表示されるエラーです。 |
#REF! | 関数で参照しているセルが不正な場合に表示されるエラーです。関数で参照していたセルを削除した場合などに良く起こります。(REF=Reference:参照) |
#DIV/0! | 計算時に0で割ったために表示されるエラーです。0で割る以外に意図せず"空白"や"文字"で割ってしまった場合などに良く起こります。(DIV=divide:割り算) |
#NUM! | 関数の引数(数値)が不正な場合や、関数の結果(数値)がエクセルの対応外の場合に起こるエラーです。 |
#NAME? | 関数名に誤りがある場合に起こるエラーです。 |
EXCEL関数のエラー値の回避方法
エラーを表示したくない場合は =IF関数と、=ISERROR関数を組み合わせて使用します。
ISERROR関数
=ISERROR(セル)でエラーの場合はTRUEを、正常値の場合はFALSEが表示されます。
| A | B | 結果 |
1 | 100 | =ISERROR(A1) | FALSE |
2 | #DIV/0! | =ISERROR(A2) | TRUE |
IF関数とISERROR関数を組み合わせてエラーを非表示にする
IF関数を用いることで、正常値のみセルに値を表示する例です。
| A | B | 結果 |
1 | 100 | =IF( ISERROR(A1)=TRUE, "", A1) | 100 |
2 | #DIV/0! | =IF( ISERROR(A2)=TRUE, "", A2) | |
=ISERROR関数は全てのエラー値の判定を行います。数値かどうかはISNUMBER関数などが用意されていますので、
IS~関数も参考にしてください。