EXCELで多変量解析の仕方を解説します。多変量解析というのは例えば、 「タバコ1日何本吸う?1日の睡眠時間は?1日の摂取カロリーは?」 などから、ズバリ「あなたの寿命はxxx才です!」という事を統計的な手法から答える方法です。
このようなデータがあれば、①まず用意された3列のデータからはそれぞれの平均値「=AVERAGE(~)」を算出します。
(後で使用します。)
②平均値を求めました
③EXCEL2010の場合「データ」メニュー→「データ分析」→「データ分析」ダイアログ→「共分散」を選択してOKをクリックします。
④「入力元」は用意されたデータ「A2:C5」を選択し、「出力先」は適当な場所を選択(ここではA11:C13)します。
アドイン「分析ツール」をインストールしておく必要があります。
⑤「分散共分散行列」が求まりました
また、後で計算で使用するため、空白部分を以下のように埋めておきます。
⑥先程求めた分散共分散行列の右下2行2列の逆行列を求めます。
A17:B18を選択した状態で⇒「=MINVERSE(C13:D14) 」⇒「Ctrl+Shift+Enter」
⑦逆行列を求めました
⑧A21:A22を選択した状態で⇒「=MMULT(A17:B18, B13:B14) 」⇒「Ctrl+Shift+Enter」
⑨定数を算出します。⑧で求めた係数と、②で求めた平均値から求めます。「=A8-A21*B8-A22*C8」
係数と定数を求める事ができました。A21は「タバコの本数」の係数、A22は「睡眠時間」の係数になり、以下の式で求める事ができます。
この係数・定数を用いてF2:H5には元データのパラメータをあてはめた結果、F6:H8は元データにはないパラメータを当てはめた結果です